人事考課制度は企業によって多少の違いはあるものの、その多くは一定の期間における業績結果と行動結果に分けて考えることができる。業績結果は、職場でのノルマや目標などの達成や貢献度合いを評価するものであり、もう一方の行動結果は、仕事への取り組む姿勢であったり、職場内での他の社員などとのチームワークや協調性、主体性などが評価されるのだ。
そして上司がいくつかの評価基準に基づいて採点し、その人の人事考課を決定することになる。そう考えると人事考課を実施する時期が近づいてきた時は、特に言動や社内でのふるまい方に注意することが大切だろう。人事考課の評価においてよくいわれているが、人事考課の時期に近い言動や行動は印象に残りやすい。しかし、上司も人間である以上、その判断には主観が大きく働くこともあり、不公平になることが当たり前となる。
そう考えると、目標の達成度合いや業務に取り組む姿勢と同じぐらい、上司との人間関係を築いておくことが重要だといえるだろう。そのためには適度に面談をしたり話し合いの場を設けたり、自分はどのような結果を残しているだとか、どんな仕事をどんな風にしてきたと機会があるごとに、自分から上司にアピールをすることが大切なのだ。その時期になったら直近の印象だけで一方的に評価されるよりも、日頃から自ら伝えて発信することで自分のことを正しく理解して人事考課につなげてもらうことを目指すといいだろう。
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